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当院の新型コロナウイルス感染症診療について


最終更新日2021/7/6
(主に医療関係者向けの紹介です。PCR検査を運用する参考になれば幸いです。)
■渡航目的のPCR検査中止のお知らせ 発熱外来が多忙のため、渡航目的のPCR検査は5月25日受付分までとし、当分のあいだ中止とします。
渡航の際は他の医療機関をご利用ください。

当院での新型コロナウイルスPCR検査の実績

最終更新日2021年7月6日

PCR検査の類型

当院は5つの類型のPCR検査を行ってきました。

  1. 《行政検査》 保健所に検体を提出する行政検査(鼻咽頭拭い液)。
  2. 《保険適応の行政検査》 保健所から依頼され、民間検査会社に検体を回収してもらう保険適応の行政検査(鼻咽頭拭い液) 
  3. 《保険適応の検査》 保健所を介さず民間検査会社に検体を回収してもらう保険適応検査(唾液検査)
  4. 《渡航目的以外の自費検査》 民間検査会社に検体を回収してもらう自費検査 (唾液検査) 
  5. 《渡航目的の自費検査》 民間検査会社に検体を回収してもらう海外渡航目的の自費検査(鼻咽頭拭い液)

類型1~3は都道府県の公費で負担されるため、患者負担なし。ただし類型2・3は PCR検査以外の部分で、初診料などの患者負担は発生します。
類型2・類型3は保険のレセプトのため“たんなる感冒などではなく新型コロナ感 染症をうたがう医学的理由”をカルテの「詳記」に記載するよう求められていま す。保険診療の運用に地域差があるため、他の地域も「詳記」が求められている かは分かりません。保険診療の主旨から、医学的理由なく保険適応とするわけにはいきません。
類型4 《渡航目的以外の自費検査》には、以下の下位類型が含まれます。

4-1《軽微な症状に関連した検査≫ 症状が軽微のためPCRの保険適応からは外れるが、本人が検査を希望される場合。
4-2《「濃厚接触者」以外の、陽性者の発生に関連した検査》 陽性者の「濃厚接触者」と保健所に認定されなかったがある程度接触がある場合。陽性者が発生した事業所職員の一斉検査。
4-3《境界をまたぐための検査》 国内旅行、帰省、転居の前後、病院や入所施設にいる身内の見舞いのため。
4-4《不安からの検査》 症状はないが、本人が希望されるため。

類型4-4の《不安からの検査》は、当院ではほとんど経験しておりません。
類型4-1は、保険医療の主旨から外れないため、保険の対象者を絞り、患者さんに出費をお願いするものです。症状が微妙で保険適応にするかどうか悩ましい場合も多いです。保健医療を“乱発”すると保健医療機関は監査を受け、保健医療機関としての資格を停止される罰を受けることがありますので、当院としてもつらいところです。
自費診療の類型4-1~4-3、場合によっては4-4も、新型コロナのPCR検査を 豊富に行っている諸外国であれば公費で行われたり、安価に提供されているのですが、日本の現状ではそうなっていないのがまことに困ったことです。
8月以降、中東遠地域での陽性例の増加により、類型4-2、とくに事業所の一斉検査目的の自費検査の件数が大幅に増加しています。

当院のPCR検査の歩み

2020年3月4日
当院で検体(鼻咽頭拭い液)を採取し、保健所に検体を届け行政検査を行うようになる。基本的に自家用車の窓越しのドライブスルー方式(当院では以前からインフルエンザの繁忙期はドライブスルー方式でした)。
2020年7月16日
民間検査会社と契約し、県と医師会との集合契約・医師会と当院の委任契約の見込みが立ち、以後は保健所を介さず保険適応検査を行うようになる。同時に自費検査を開始する。
2020年7月17日
厚労省の方針を受け、基本的に簡便で安全な唾液検査に切り替える。(行政検査、渡航目的検査はひきつづき鼻咽頭拭い液検査)。
2020年7月30日
保険適応検査で県内第281例の陽性患者を診断する(当院一例目)。
2020年8月20日
陽性者が発生した事業所の一斉検査(自費検査)を請け負う(事業所一斉検査の1 例目)。
保健所から依頼され陽性者の濃厚接触者にたいする行政検査(鼻咽頭拭い液)を保険適応検査の形で行う。(保健所によると当院は、正式に「帰国者・接触者外来」なのだそうです。)

今後の予定

現在、PCR検査の結果は、検体採取翌日夕方に判明し患者様にお伝えしていま す。現在、2社目の民間検査会社との契約を検討中です。検体採取翌朝9時頃に結果が判明することを目指しています。

インフルエンザ、新型コロナウイルスの同時流行に備えて

  • 感染症の診断には、症状、検査結果、地域の流行状況という3つの情報が根拠になります。地域の流行状況も、多くの医療機関が検査することによって明らかになります。地域の医療機関がいっせいに検査を忌避し臨床診断一辺倒となった場合、地域の流行状況が分からなくなり、個々の患者さんの診断に困るようになる恐れがあります。多くの医療機関が検査に取り組むことが必要と考えます。
  • 当院は、根拠のある診療を心がけ、今後整備される「診療・検査医療機関(仮称)」として新型コロナウイルスのPCR、インフルエンザ迅速検査を積極的に行う予定です。
  • 新型コロナウイルスに対するPCR検査は、信頼性の高い検査です。とくに唾液検査は安全で推奨されます。
  • 新型コロナウイルスの迅速抗原検査は、新型コロナの重大性を考慮すると、偽陰性、偽陽性の問題が軽視できないため、用いる予定はありません。
  • 地域の医療機関には、PCR検査を積極的に活用されることをお願いします。