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当院の新型コロナウイルス感染症診療について



(主に医療関係者向けの紹介です。PCR検査を運用する参考になれば幸いです。)

当院での新型コロナウイルスPCR検査の実績

保健所に依頼 保険適応検査 保健所から依頼 渡航以外の自費検査 渡航目的自費検査 合計
3月 3 3
4月 12 12
5月 2 2
6月 10 10
7月 2 9(陽性1) 5 1 17
8月 0 20 10(陽性1) 123 31 184
合計 29 29 10 128 32 228
陽性数 1 1 2
陽性率 2/68=2.9%
8月の渡航以外の自費検査には、事業所単位での自費検査約70件を含みます。

PCR検査の類型

当院は5つの類型のPCR検査を行ってきました。
  1. 保健所に検体を持参する行政検査(鼻咽頭拭い液) 
  2. 保健所を介さず民間検査会社に検体を回収してもらう保険適応検査(唾液検査)
  3. 保健所から依頼され、民間検査会社に検体を回収してもらう保険適応検査(鼻咽頭拭い液) 
  4. 民間検査会社に検体を回収してもらう自費検査(唾液検査) 
  5. 民間検査会社に検体を回収してもらう渡航目的の自費検査(鼻咽頭拭い液)

経過

2020年3月4日
当院で検体(鼻咽頭拭い液)を採取し、保健所に検体を届け行政検査を行うようになる。基本的に自家用車の窓越しのドライブスルー方式(当院では以前からインフルエンザの繁忙期はドライブスルー方式でした)。
2020年7月16日
民間検査会社と契約し、県と医師会との集合契約・医師会と当院の委任契約の見込みが立ち、以後は保健所を介さず保険適応検査を行うようになる。同時に自費検査を開始する。
2020年7月17日
厚労省の方針を受け、基本的に簡便で安全な唾液検査に切り替える。(渡航目的は鼻咽頭拭い液検査)。
2020年7月30日
保険適応検査で県内第281例の陽性患者を診断する。
2020年8月20日
保健所から依頼され陽性者の濃厚接触者にたいする行政検査(鼻咽頭拭い液)を保険適応検査の形で行うようになる。(保健所によると当院は、正式に「帰国者・接触者外来」なのだそうです。)
2020年8月25日
保健所から依頼された陽性者の濃厚接触者の検査から、県内第475例の陽性者を診断する。

今後の展望

  • 現在、PCR検査の結果は、検体採取翌日17時頃に判明し患者様にお伝えしています。現在、2社目の民間検査会社との契約を検討中です。検体採取翌朝9時頃に結果が判明することを目指しています。

  • 迅速抗原検査については、厚労省の資料では感度がPCRの1/3程度の低さであるとされており、また特異度ほぼ100%のPCRと異なり偽陽性が生じる問題があり、当院では用いる予定はありません。

  • インフルエンザ迅速検査キットは、感度特異度ともに95%程度の良い検査ですが、鼻咽頭からの検体採取はエアロゾル感染のリスクがあり、ある程度慎重に考えるべきでしょう。当院もドライブスルー、ウォークスルー検査を行う準備はありますが、時間と人手と防具の制約があり、できる患者数は限られます。実際上迅速検査をスキップして症状を元にした臨床診断を優先することが増えると思われます。

  • したがって、同時流行期に主になるのは唾液PCR検査と症状にもとづく臨床診断ということになります。潤沢なPCR検査能力の確保とともに、できるだけ多くの診療所が発熱患者の唾液PCR検査を運用できるような態勢づくりが望まれます。

  • 現在の日本の感染症対策の傾向からは、新型コロナウイルスの封じ込めが本格的に取り組まれることなく、12月以降のインフルエンザとの同時流行という未曾有の状況に突入する恐れが強まっています。11月までにできるかぎり多くの方がインフルエンザ予防接種を受けられ、発熱患者数の総数が抑制されることが重要と考えます。